【USCPA】BECの勉強法~”広く浅く”&非計算問題を得点源に~

今回はBECの勉強法についてお話します

BECは4科目中、最も合格率の高い科目とされていますが、USCPA試験の中で唯一記述問題(Written Communication)が出題され、特に普段英文を書く習慣のない日本人受験者を苦しめる科目です

AICPA HP:2021年四半期別合格率)

※上記は全受験生ベースのデータです。英語を母国語としていない日本人のみの実績では、また違う数字になります

今回はざっとではありますが、BECという科目の特徴と対策を書いていきたいと思いますので、これからBECの勉強をされる方に是非参考にして頂ければ幸いです!

USCPA/米国公認会計士 国際資格 アビタス

1.特徴

特徴
・出題分野・範囲が多岐に亘り、それぞれの関連は基本的にない
・FARの知識が必要(前提)となる分野がある(ファイナンスや管理会計)
・AUDの出題分野と被る内容もある(コーポレートガバナンス)
・TBS(Testlet5)では、記述問題(Written Communication)が出題される

BECの出題範囲は、

コーポレートガバナンス、経済学、財務管理、IT概論、管理会計

と広範に亘り、それぞれの分野は基本的に関連がないのが特徴です

(AICPA Blueprints)

BEC内ではそれぞれの分野に関連性はありませんが、USCPAの他科目との関連はあります

  • ファイナンスや管理会計:FARの知識が必要(前提)となる
  • コーポレートガバナンス:AUDの出題分野と被る

BECの前にFARの勉強をしている方が多いと思いますが、BECと並行して、AUDの内部統制やリスクマネジメントの部分を併せて勉強するのも良いと思います(あくまでも理解の補強の位置づけであり、そうしなければならないというものではありません)

【USCPA】FARの勉強法~公会計を得点源に!(MC問題の5問に2問が公会計!?)~【USCPA】科目の受験順おすすめ(FARが最初にして最大の難関!?)

また、最大の特徴は、”Written Communication(WC)”と呼ばれる記述問題が出題される点です

WCの配点は全体の15%で3問出題されるも、1問は採点されないダミー問題です

頑張って書いても、ダミー問題は採点されません ^^;(勿論、受験生はどれがダミー問題か分かりません)

2.対策

2.1 広く浅く、満遍なく(苦手分野を作らない)

BECでは込み入った問題は基本的に出題されない印象(仮に出題されたとしても、深追いしない)である一方、どの分野からも満遍なく出題されます

基本的に出題範囲・分野に関連性はないので、分野によって得手不得手が出やすいかと思いますが、どの領域からも満遍なく出題されるので、苦手分野や”捨てる分野”を作らないように準備しましょう

注意(アビタス生)
アビタスのテキストは効率良く設計されているので、そもそも”広く浅く”設計されていると言える
⇒その意味では、テキスト本文の左右に記載されている備考欄の記述も忘れずに目を通しましょう!

恥ずかしながら、私はBECを何度も受験しましたが、備考欄に記載されている内容からの出題に何度も遭遇しました

一言一句覚えるということではありませんが、しっかりと目を通すようにしましょう

本番で自らを助けてくれると思います

【USCPA】予備校選びに時間はかけるな!迷ったらアビタスおすすめ!

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2.2 非計算問題を得点源に(知っているかどうか)

他の科目にも共通することですが、

非計算問題を得点源にし(時間を節約し)、余った時間を計算問題に充てていく

これが攻略法になります

非計算問題は、知っているかどうかで解ける問題が多いです

BECにおける非計算分野と計算分野

非計算分野:コーポレートガバナンス、IT

計算分野※:原価計算、ファイナンス、経済学

あくまでも、計算問題が”少なめ/多め”という意味で記載しています

計算分野と挙げたものの中でも、非計算問題は出題されますので、そのような問題は得点源にし、時間を稼ぎましょう

実際に試験を受けていると、非計算問題で”知っていれば解ける問題”というのは本当にありがたいです

試験でそのような問題が出てきたら、ありがたくその恩恵にあずかりましょう、遠慮なく(笑)

計算問題で頻出の原価計算(管理会計の一部)は、簿記2級の工業簿記と内容が被りますので、既に工業簿記を勉強されたことのある方は復習のつもりで、また工業簿記をやったことのない方は理解の補強にテキストを読んでみるとよいかと思います

2.3 英文を書く練習(WCの対策)

普段、仕事などで英語を使われている方にとっては、そこまで抵抗ないかもしれませんが、そうでない場合は、英語で文章を書くというハードルがまずあろうかと思います

「書く内容」も大事ですが、その前に「英文の型」を頭に入れてしまうとよいです

文章の冒頭では、問われていることの確認やこれから回答することの明確化をする、文章の締めの言葉(フレーズ)を固めておく、等々、外枠だけでも決めておくと、文章が書きやすくなります

文章の構成は起承転結を意識して、それぞれ関連するフレーズを覚えるようにしましょう

WCについては、別の記事で纏めたいと思いますので、そちらをお待ちください

3.まとめ

いかがだったでしょうか

多岐に亘る出題分野が特徴のBECですが、それぞれの領域で専門書は山ほどあります

しかし、BECという科目の合格を考えれば、基本的に専門書に手を出す必要はありません(勿論、理解の強化にはなると思いますが)

ITならIT、ファイナンスならファイナンスで、追えば追うほど深みにハマりますが、

予備校のテキストや問題集に出てくる問題をしっかり押さえること

それ以外の問題が出てきたら、「他の受験生も解けない」、「ダミー問題かもしれない」と思って、時間を掛けずにさっさと適当に回答して次の問題へ進みましょう

“広く浅く、満遍なく(深追いしない)”、を意識して、BECを攻略してください!

(WCについては、別途纏めたいと思いますので、そちらをお待ちください)

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