今回は出願州についてお話します
出願州の選択で迷われている方、情報収集中の中に読んで頂ければ幸いです
USCPAは全米統一の試験ですが、受験条件は各州によって異なり、受験者は出願州を決める必要があります
何の単位をどれだけ取得する必要があるのか、といった受験要件が出願州によって異なるため、USCPAの学習のスタートは、出願州の選択からと言ってもよいと思います
出願州を決める際の切り口としては、
- 自分の目的や最終目標は何か
- 受験条件の満たしやすさ
- ライセンス取得要件の満たしやすさ
になろうかとおもいます
それでは、以下で1つずつ見ていきます
1.USCPA受験の目的や最終目標
一番最初に考えなくてはいけないことは、目的や最終目標です
大雑把に大別すると、試験合格までで良いか、ライセンス取得まで目指すか
将来的に米国で会計士として働くことを見据えて、この州でライセンスを取得したい!という方は、基本的にその州での出願になろうかと思いますが、
まずは試験に合格すること、ライセンス取得は取り敢えず考えていない、ライセンスの登録州に拘りはない、ということであれば、
受験条件の満たしやすさで選ぶのが良いかと思います
2.受験条件
日本受験が可能で受験条件の充足が比較的容易な州をいくつかピックアップし、纏めてみました
アラスカやニューヨーク、モンタナがおススメですが、グアムもInactiveライセンスの観点で人気です(ライセンスについては後述)
4大卒以外の方はモンタナ州での受験が可能です
私はアラスカ州で出願しました
受験までに必要な会計単位が少なく、総単位やビジネス単位が受験時には不問であることから、とにかく早く試験を受けたい方にとってはおススメの州です
受験要件を満たすまでに時間が掛かって、途中で挫折してしまう心配も軽減できます
プロアクティブは、学歴要件が比較的易しく、ネームバリューの高さからニューヨーク州をおススメしているようです
※資格自体の価値は変わりません
3.ライセンス取得要件
改めて、受験条件の満たしやすさと、その後のライセンス取得条件の満たしやすは別です
上記でおススメしたアラスカ州は、受験条件は満たしやすいですが、ライセンス取得条件はなかなか厳しいです
例えば、USCPAホルダー上司直下での実務経験が求められたりします
ニューヨーク州は居住者要件まであり、日本で働いている受験者にとっては相当ハードルが高いです
その中で、ライセンス取得要件を満たしやすい州は、ワシントン州になります
ライセンス申請を行う日本人の多くが、ワシントン州で申請していると思われます
ここでご紹介したいのは、ワシントン州の「トランスファー制度」です
他州での合格実績を、ワシントン州にトランスファー(移行)して、ライセンス申請に使えるというありがたい制度です
もちろん、ワシントン州のライセンス取得要件を満たした上での申請になりますが、これによって、出願・受験はアラスカ州→ライセンス申請・登録はワシントン州、といったことが可能になります
多くの予備校でもこの方法をおススメしています
出願州としてニューヨーク州をおススメしていたプロアクティブも、ライセンス申請はワシントン州へのトランスファーを紹介しています
【USCPA】予備校選びに時間はかけるな!迷ったらアビタスおすすめ!4.まとめ
最終目標にもよりますが、王道は
アラスカ州出願→合格実績をワシントン州にトランスファーしてライセンス取得
になろうかと思います
試験合格までで良い方にとっても、その後のライセンス取得を目指される方にとっても、おススメの選択肢です
(※米国の特定の州での開業を目指される方は別です)
この記事が早期受験、早期合格の一助になれば幸いです!
予備校でも出願州に関する話は説明会の中で必ずしていると思いますので合わせてご確認ください