今回は、USCPA試験が迫っている受験生必見の”Sample Tests”(以下、サンプルテスト)についてお話します
特に受験直前期は、普段使っている問題集(Webであろうと紙であろうと)ではなく、AICPAが提供しているサンプルテストを是非やってみてください!
以下では、サンプルテストとは何か、なぜやるべきなのかをご説明していきます!
1.概要
はじめに、サンプルテストの概要をお伝えします
- AICPA(米国公認会計士協会)がCPA試験受験者のために用意・提供している練習問題
- ネットに接続できる環境であれば、いつでも・誰でも・どこからでも受験可
- 本番と同じ画面・形式(ソフトウェア)で問題が解ける
- MC問題は答え合わせもできる(解説はなし)
- 問題数は限られているが、それぞれの科目でMC問題・TBS問題(WC問題)が用意されている
サンプルテストの問題数は以下の通りです(本試験での問題数も参考までに薄字で記載しておきます)
BEC以外(FAR・AUD・REG)はサンプル問題の数や構成は同じですね
BECにはWC(Written Communication)問題も用意されています
サンプルテストのリンク先はこちら→AICPA Sample Tests
上記リンク先にアクセス後、下段に表示されているそれぞれの科目のSample Testをクリックすると、サンプルテストを受けることができます
特別な手続き、申し込み等は要らないので、一度アクセスしてみて下さい!
2.メリット
次に、なぜサンプルテストを受けるべきなのかをご説明します
- 本番と同じ形式で問題が解けるので、操作法、画面の感覚に慣れることができる(特に初回受験の人)
- 試験開始までの流れを疑似体験できる
- 本番で提供される各種ツール(電卓・Excel・ハイライト機能等)に慣れることができる
- 試験時間のカウント方法を確認できる
等々・・・
2.1 初回受験の場合
上記は全て当たり前のことのようですが、特にUSCPA試験を初めて受験する方は必ず一度はサンプルテストをやるようにしましょう
問題を解くこと以上に、試験開始までの流れや操作方法、画面の感覚を掴んでおくことで本番で問題を解くことに集中できます
試験当日に初めてのことに直面するとどうしても緊張したり、不安になったり、慌てたりします
会場の下見と同じですが、極力普段の精神状態で試験に臨めるよう、実力を発揮できる環境を自ら整えることが大事です
そのために、事前に知れる情報は知り、落ち着いた状態で試験本番に挑みましょう。AICPAもそのためにサンプルテストを用意してくれています
知っているのと、知らないのではちょっとした差になることを、いくつか例を出したいと思います
補足1:試験開始までの流れ
例えば、試験開始前に「Policy Statement and Confidentiality Agreement」に関する画面が出てきます。こんな画面です↓
これを試験当日に初めて見たら、重要なことを見逃すまいと一生懸命読み込んでしまうと思います
しかも、これら注意事項などを5分以内に読んで試験を開始しなければなりません
正直、この内容は重要ではありますが、試験当日に一生懸命読むものではありません。なぜなら、事前に内容を把握できるからです。事前に内容を把握していれば、試験当日は読み飛ばすこともできます
試験開始前に不要にエネルギーを使わないよう、問題を解き始める前に「こんな内容のこんな画面が出てくる」ことを頭に入れておきましょう。それで十分ですが、事前に把握しているのと、把握していないのでは、ちょっとした差になります
補足2:試験時間のカウント方法
その他、地味ですが試験時間のカウント方法について触れておきます
USCPA試験の時間のカウント方法は、開始からどのくらいの時間が経過されたかではなく、残り何時間何分かで表示されるカウントダウン方式です
こんな感じで表示されます↓
これは慣れておかないと、自分が今どのくらい時間を使ったのか、目標通りのペースなのか、ビハインドなのか、残り時間をどのくらいあるのか、がパッと分からなくなります
特に試験本番で焦っていると、ちょっとしたことで頭がパニックになったりします
私は、事前に各Testletをどのくらいで通過していくか、目標の時間配分を決め、試験開始前に、配布されるラミネートボードの左上に目標時間配分を記載するようにしました(以下、イメージです)
上記はあくまでもイメージが、実際にはTestletの番号とその横に各Testletの開始時間と終了時間を記載するだけでした
これに対して、本番ではTestlet1が解き終わった時の残り時間を横に書いたり、Testlet2の開始時間と目標完了時間を更新したりしながら、ペース調整を図りました(以下、イメージです)
サンプルテストでは問題数が少ないので、時間配分の練習にはなりませんが、時計のカウント方法には見慣れておく必要があります
普段の生活ではあまり見ない形式なので、サンプルテストを通して慣れておきましょう
また、サンプルテストの内容とは直接関係ありませんが、以前、海外受験時の注意事項を纏めており、国内受験時にも当てはまることが多いと思いますので、参考までに載せておきます
国内受験であっても、初回受験の方は事前に会場の下見に行くようにしましょう
【USCPA】海外受験時の注意事項(絶対に負けられない戦いがそこにはある・・・)2.2 再受験の場合
再受験の場合、試験の流れや操作法で戸惑うことはないと思いますが、それでも直前期に再度サンプルテストを受けておくことをオススメします
試験前に本番の感覚を取り戻せたり、理解の最終チェックができたり、最新の試験問題の動向を確認できたりするので、是非サンプルテストに取り組みましょう
慣れた形式で解いてると、緊張感が保てなくなったり、何回も同じ問題を解いていると何となく雰囲気で答えが分かってしまったりするものですが、本番と全く同じ形式でどんな問題が出てくるのか分からない(初見の問題に対する)緊張感の中で練習ができるというのは、結構大事です
特にTBS問題は、本番同様の仕様で資料を読んだり、計算したりできる貴重な場となると思います
3.実体験
最後に私の実体験をお話します
アビタスの受験直前ガイダンスでもサンプルテストは必ず受けるように力説されてました
毎回、毎回力説されていて、なんでだろうと思うこともありましたが、実際に試験を受けてみると、サンプルテストで問われていた内容や同じような問題形式のTBS問題が出てきたことがあります
勿論、全く同じ問題は出てきませんが、試験中に「あ、これサンプルテストでやったことあるぞ。こう解けばいいんだな」と落ち着いて対応することができました
私の邪推ですが、アビタスがサンプルテストを受けるよう力説していた理由は、「(公式には言えないけど)似たような問題が出るよ」という意味だったのかなとも思いました
特にTBS問題で、サンプルテストでやったことのある内容・問題形式で出てくると、精神衛生上もメリット大きいですし、そこで時間を節約できれば他の問題に多くの時間を当てることができます
特にFARは時間が足りなくなるので、常に気持ちが焦りがちになりますが、焦らずじっくり解く時間を確保できると正答率も上がると思います。そして、TBSを得点源にできれば一気に合格点が近づいてきます
勝敗はTBS問題が握っていることは、以下の記事でも触れておりますので、併せてご参照ください
【USCPA】問題(MC)の難易度変化は気にするな!勝敗は後半50%のTBS問題が握る!以上、サンプルテストに関する記事でした。いかがだったでしょうか
初回受験の方は勿論、再受験の方も是非、本番前の最終仕上げにサンプルテストを受けてみてください!
上記で紹介しましたように、私のように本番で良いことがあるかもしれませんよ!^^
USCPAを目指すならアビタス。