前回の記事では、USCPAの予備校選びについてお話しました。
今回はUSCPAの受験で費用がどのくらいかかるのかお伝えします。
USCPAの受験でどのくらいの費用がかかるのか、大まかなイメージを掴んで頂けましたら幸いです。
【USCPA】予備校選びに時間はかけるな!迷ったらアビタスおすすめ!1.費用概要
概要として、USCPA受験に際して発生する費用を、3つの段階に分けて、以下の通り纏めましたので、ご参照下さい。順番にご説明します。
2.学習開始時
「学習開始時点」=予備校に払う初期費用をイメージして記載しています。
詳細は前回の記事をご参照頂ければと思いますが、予備校によって金額に幅がありますので、ここでは追加単位取得料や追加教材代も加味して、凡そ50万円~80万円というレンジとしました。
【USCPA】予備校選びに時間はかけるな!迷ったらアビタスおすすめ!追加教材に関しては、私はアビタスで提供されるもの以外は使いませんでしたが、WileyやBeckerの名前をよく聞きます。またREGではTACの直前対策は秀逸だと耳にしました。
公式サイトの他、メルカリなどのフリマサイトでも取引されているので、適宜ご確認ください!
3.受験資格取得
受験資格を得るまでの段階でかかる費用についてです。(厳密には、追加単位取得はここに入るかと思いますが、予備校代に含まれるという整理でこの記事は書かせて頂きます。)
3.1 成績証明書・卒業証明書(共に英文)
卒業した大学(院)に英文の成績証明書と卒業証明書を発行してもらいます。 学校によって異なるかと思いますが、概ね500円前後と思いますので、ここでは500円/通で記載しています。
3.2 学歴評価依頼
米国外の大学(院)で取得した単位や学位については、米国でも同等のものであることを証明する必要があり、この手続きを「学歴評価(Academic Credential Evaluation)」と言います。
各州の会計士委員会が指定する専門の学歴評価機関に依頼します。日本人が多く出願するアラスカ州やワシントン州は、NASBA(National Association of Boards of Accountancy)が運営するNIESに学歴評価依頼をすることになります。
- アラスカ・ワシントン・ニューヨーク→NIES(NASBA International Evaluation Service):225ドル
- グアム→FACS(Foreign Academic Credentials Service):100ドル
私が学歴評価依頼をした際は、必要書類をEMSでNIESに送付したので、別途発送料が2,000円くらいかかりましたが、
- 大学が電子版の証明書を発行してくれる場合、大学から直接、学歴評価機関にemailで送付してもらうことでOK(受験者経由のemailでの提出は不可)
- もし大学が上記に対応していなければ、受験者が自ら学歴評価機関に書類を郵送する必要する必要がありますが、EMSの引受が停止されているようで、Fedexで郵送下さい
4.受験時
最後に、実際の受験に当たっての費用を確認します。主には以下3つです。
- 出願手数料
- 海外受験手数料(アメリカ国外受験)
- 受験料(1科目当たりの受験料)
通常、受験と考えると、ここでいう3つ目の「受験料」を払えばOKと思うかもしれませんが、USCPAの受験にあたっては、実は何層にもわたって費用がかかります。
それぞれ説明していきます。
4.1 出願手数料(Application/Registration Fee)
州によって、また初回出願時と2回目以降でも異なりますが、
- 初回出願時(Application Fee):出願科目数にかかわらず、以下の金額
- 再出願時 (Registration Fee) :再出願するたびに以下の費用発生
4.2 海外受験手数料(International Administration Fee)
ここでの海外とは、「米国外」のことを指します。日本国内で受験する場合も、「海外受験(米国外受験)」となりますので、ご注意下さい。
日本会場手数料は1 科目あたり約 370ドルです。(実はこの費用、次の受験料よりも高いです・・・)
時折料金が変更されるようなので、最新の金額はNASBAのサイトよりご確認ください。
4.3 科目別受験料(Examination Fee)
これは全米統一価格となっており、どの州でも同じで、一律225ドル/科目になります。
こちらも時折金額が変更されるようなので、受験時には最新の金額をNASBAのサイトでご確認下さい。
全4科目を全て一発で合格した場合でも、225ドル×4科目=900ドル(約9万円)になります。
再受験に際しては、「出願手数料」(「海外受験手数料」)「科目別受験料」がかかってきます(約7万円)。
4.4 その他
その他、ここでは詳細記載しませんが、実際には受験日の変更(受験14日前からは費用発生)や、お住まいの地域に受験会場がない場合は会場までの移動費や場合によっては宿泊費も発生します。
私は一時期海外勤務(インド)しておりましたが、当時はインドでの受験ができなかったので、日本への一時帰国やインドから近い中東諸国で受験しました。そのフライト代・宿泊代はバカになりませんね。海外受験については、また追々記事を書きたいと思います。
※2020年6月より、インドでもUSCPAの受験が可能になりました
5.まとめ
上記を纏めると、
- 受験開始時の予備校への初期費用:約50万円~80万円
- 初受験(学歴評価依頼+出願等):約10万円
- 再受験(約7万円/回):Min.21万円~
最低ラインでも80万円~110万円、あとは受験回数にもより費用増ということになります。 (仮に、全科目2回受験する場合(=再受験7回)、110万円~140万円ほど)
如何にそれぞれの科目を一発で合格するかが、費用面で(精神面でも)重要になります。
今回の記事で、USCPAの受験でどのくらいの費用がかかるのか、大まかなイメージを掴んで頂けましたら幸いです!
予備校ではこの手の説明会を常時開催されていると思うので、そちらも合わせてご参照ください→→アビタス